私がハープを習い始めた頃は、楽器屋さんにハープが置いてない、楽譜がない、先生がいない、の「ない、ないづくし」でした。「無い」ことの不便さは「何が必要か」を逆に教えてくれます。「無いから仕方ない」のではなく、「無いからこそ創り上げる」という発想の転換が必要だと思います。クリエイティブな発想は洞察力や観察力をつけることですが、そういった力は何かで鍛える、というよりは意外と日常の生活の中で培われるものです。音楽ビジネスは楽器というものを通して「心に響く」「癒される」といった目には見えなく、定量化しづらい価値を売っているので「自分らしく伝える」ことを向上心を持って探求して欲しいと思います。

私がこの事業を起こすきっかけになったのは、「私の他にも小型のハープが欲しい人がいるのではないか。」と信じたからです。「例え一人でも誰かの喜びのためになるのなら、この小型ハープの事業をやろう。」と決意しました。人はビジョン(目標)とミッション(使命)を持つことが大切と言われますが、今の私の目標は世界中のアイリッシュハープを探求して、より良いハープを日本の皆さんにお届けすることですが、その原動力になっているのは「ハープと出会ってよかった!」というお客様からのお言葉です。私たちはハープという楽器の世界とお客様を繋げる仕事に誇りを持っています。

まだまだ認知度の低いハープ。だからこそ地域にハープを根付かせ、ハープ奏者を育成し、ハープ奏者を輩出していく、私たちはそんな使命を持っています。もしかしたらハープが好きでハープを広めたい!と思っている人がいるかもしれません。グレースハープはそんな想いをもった方との出会いを大切に考えています。